「神智学について」「ニューエイジと日本の新宗教について」「オウム真理教の教義につて」「霊感商法や自己啓発セミナーの被害について」

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次元の彼方教・資料編


日本の多くの新宗教が思想の原型にしたと言われるのが神智学です。

神智学とは神秘的直観や思弁、幻視、瞑想、啓示などを通じて、神とむすびついた神聖な知識の獲得や高度な認識に達しようとする思想です。後に大きく分けて(キリスト教神智学と神智学協会)に発展します。

神智学協会は1875年にアメリカのニューヨークで結成した神秘思想団体で、神智学は宗教ではなく神聖な知識又は神聖な科学であると謳いました。
神秘(しんぴ)とは、人間の知恵では計り知れない不思議、普通の認識や理論を超えたことを指します。

その思想は、キリスト教・仏教・ヒンドゥー教・古代エジプトの宗教をはじめ、さまざまな宗教や神秘主義思想を折衷したものです。
ただし、理解や導入に限界はあり、西洋の神秘学との折衷的な手法が採用されました。理解できたり、利用できる思想は取り込むものの、それができない部分はカバラーや新プラトン主義などの考え方で補完しました。インドでブラヴァツキーの神智学には、新たに輪廻転生説やカルマ説が導入され、独自色の強い霊的進化論・根源人種論が加えられました。

ヘレナ・P・ブラヴァツキー(近代神智学を創唱した人物で、神智学協会の設立者のひとりである)は、心霊主義とは異なる霊魂観を持っていて、人間は死とともにそのアストラル体のほうは分離し しばらくの間アストラル界にとどまるとし、真我のほうはブッディ=アートマと結びついて休息的待機状態に入る、としました。そして心霊主義において霊媒が交信しているとしているのは真我のほうではなく “アストラル体の殻”にすぎない、と語りました。

ブラヴァツキーは世界を物質界・アストラル界・メンタル界(下位天界・上位天界)・ブッディ界(または直観界)・霊的界・ モナド界・神的界の七次元の「界層」に分類しました。それと同時に、世界に対応する形で身体性を体・魂・霊の三元に分類し、さらに高我(エゴ)に対して低我を肉体・エーテル体(生気体)・アストラル体(星気体)・メンタル体・コーザル体の五次元の「霊的身体」に類型分けしました。
著作の「シークレット・ドクトリン」は20世紀のオカルトや新宗教に大きな影響を与えています。
「シークレット・ドクトリン」は「ジャーンの書」の逐語訳(原文に従って一語一語忠実に翻訳すること)に、注釈を加えたもので「ジャーンの書」とは、ブラヴァツキーが実在を主張する「世界最古の写本」で中央アジアのとある聖地に霊的熟達者たちによって太古から保存されてきたものと語りました。

アカシックレコードとはアーカーシャあるいはアストラル光に過去のあらゆる出来事の痕跡が永久に刻まれているという考えです。
ブラヴァツキーは「生命の書」(アカシックレコード)は、アストラル光で構成される見えざるキャンバスに、七大天使の子である言葉、声、霊から創造されたリピカ(書記)が刻むものと主張しました。
※アーカーシャ→インドで「虚空」「空間」「天空」を意味する
※アストラル光→「大いなる魔術的媒介」 宇宙に遍満(へんまん)する流体

アカシックレコードへのアクセス方法はチャネリングまたはリーディングと呼ばれます。1970年代後半に始まるアメリカのニューエイジ運動の中で、アカシックレコードへのアクセスが試みられていました。ニューエイジでは、世界のすべての現象を記録したアカシックレコードは実在し、それにアクセスするチャネリングは真正のものと考えられることがあり、異次元の「ソース」から高次の霊的な情報、真実であり重要な情報を得ることができるチャネラーが多数存在すると考える人もいました。 次のページは「ニューエイジと日本の新宗教について」です。

次元の彼方教・資料編


ニューエイジとは20世紀後半に現れた自己意識運動であり、宗教的・疑似宗教的な潮流でグノーシス的・超越的な立場を根幹とし、物質的世界によって見えなくなっている神聖な真実を得ることを目指す思想です。
グノーシス主義とは1世紀に生まれ、3世紀から4世紀にかけて地中海世界で勢力を持った宗教です。物質と霊の二元論で、自己の本質と真の神についての認識に到達することを求める思想です。

ニューエイジでは「自分を知ること」「自分らしく生きること」に至上の価値が置かれています。
ユダヤ・キリスト教をゆがんでいると考え、それ以外・それ以前の毒されていない宗教として、東洋の宗教やキリスト教以前の宗教を重視しました。
日本では「精神世界」の名で広まり、その後「スピリチュアル」と呼ばれるものにほぼ受けつがれました。自己啓発セミナーはニューエイジ (精神世界)の一部とも考えられています。

ニューエイジ思想は、1970年代以降、日本にも流入し、新宗教やオカルト・ブーム、また阿含宗の桐山靖雄、宗教学者の中沢新一やオウム真理教の麻原彰晃に影響を与えました。

著名な活動家としてはロックバンドのビートルズ、アップル創業者スティーブ・ジョブズ、シンガーソングライターのジョン・デンバー、女優のシャーリー・マクレーンなどが活躍していました。

ニューエイジでは心霊主義の影響から、高次の霊的存在・大聖(神智学で言うマハトマ)・神・宇宙人・死者などの超越的・常識を超えた存在、通常の精神(自己)に由来しない源泉との交信が可能であると信じられ、その交信、交信による情報の伝達は「チャネリング」と呼ばれました。

ニューエイジの独特の点として、伝統的な宗教に見られる天罰・原罪などの罪と罰の観念はニューエイジには全く見られません。善悪の区別はなく、人の行いは覚醒の結果か無知の結果であり、罪があるとされることはなく、そのため許しも必要ありません。
ニューエイジャーにとって、助け合いを義務と考えたりそれに喜びを見出すような態度は、奴隷的従属や自己放棄に見え、さほど褒められるものではありません。

生まれ変わりの思想は東洋で輪廻として伝統的に見られますが、ニューエイジは転生思想を神智学から直接継承しています。西洋の生まれ変わりの思想は、東洋の輪廻観よりはるかに楽観的で、生の繰り返しを通して学び、個人が段階的に完成していく過程であるとされています。ニューエイジでは生まれ変わりは宇宙の進化への参加であると考えており、潜在能力の完全な開発に向けた段階的上昇であるとしています。

神智学協会は日本の新宗教に多大な影響を与えました。
オウム真理教の最終目標は、社会のマジョリティ(大衆・多数派)を「動物化した人々」から霊的に進化した「超人類」へと入れ替えるという「人類の種の入れ替え」であり、「霊を退化させ、堕落してゆく人々を粛清するという殺戮計画」が隠れて計画・実行されましたが、この「人類の種の入れ替え」の観念は、〈神智学〉、その影響を受けたニューエイジ、さらに影響を受けた阿含宗を始めとする日本の新宗教で提唱され、流布されていました。また「ヨーガや仏教の修行による霊の進化」という〈神智学〉の理論が、オウム真理教の教義の原型を形成しました。

「次元の彼方教」を他者を傷つけるような危険な宗教にしないために、次のページでは数々の非合法活動起こし、世間を騒がせた「オウム真理教の教義について」詳しく調べてみたいと思います。

次元の彼方教・資料編


オウム真理教の教義は、原始ヨーガを根本とし、パーリ仏典を土台に、チベット密教やインド・ヨーガの技法を取り入れています。
儒教・道教・キリスト教・ゾロアスター教等ありとあらゆる宗教・神秘思想を包含する「真理」を追求するという方針がとられました。
すべての宗教および真理を体系的に自身に包括するという思想はヒンズー教の特徴であり、麻原はそれを模倣しました。

オウム真理教の「五つの柱」として、以下の点が挙げられており、「実践宗教」であることが強調されています。
1、最終地点まで導くグル(霊的指導者)の存在
2、無常に基づく正しい教義
3、その教義を実体験できる修行法
4、その教義を実際に実践して修行を進めている先達の修行者の存在
5、修行を進めるためのイニシエーションの存在

※イニシエーションとは「解脱者のエネルギーを伝授することで弟子を成就、解脱させる」という意味

オウムでは霊的エネルギー(気)を実在すると考え、これを強めるためとして様々な修行をしていました。麻原の爪や体毛を煎じて飲んだり、麻原の風呂の残り湯を飲んだりするのも「エネルギー」を高める目的がありました。

オウム真理教では、修行による苦悩からの解放を説き、無常である欲望・煩悩から物理的に超越することを「解脱」、精神的に超越することを「悟り」と呼びます。
オウム真理教の主宰神は、シヴァ大神で、オウム真理教に於けるシヴァは「最高の意識」を意味し、マハーニルヴァーナに住まう解脱者の魂の集合体であり、またマハーニルヴァーナそのものと同義としても扱われました。当時の教団内で麻原彰晃はこのシヴァの弟子であるとともにシヴァの変化身とも称されていました。

※マハーニルヴァーナとは自己の煩悩を超越し、無常を越え全ての魂を苦悩から解放し絶対自由・絶対幸福・絶対歓喜の状態に導くこと

教団では輪廻転生が信じられていたました。麻原は自らの出版物を通して、徳川家光、朱元璋など多くの前世を持つと称していました。中でも意識堕落天の宗教上の王は直前の生であったため、その世界で麻原に帰依していた人たちが多く転生し、現在の信者になっていると教団内では信じられていました。

オウム真理教が殺戮を繰り返した理由にはポアという思想があります。
ポア(ポワ)とは、ヨーガの用語で「意識を高い世界へと移し替えること」と定義されていて、これは実際の生死とは関わりなく意識の中の煩悩的要素を弱めて意識を高次元の状態に移し替えることと解釈されていました。このポアの中で最も重要なものは死の直後、中間状態にある意識の移し替えで、これは次の生における転生先を決定することになります。したがって、死の際の意識の移し替えが狭義の「ポア」となる。これが転じて、「積極的に(実際に)死をもたらし、より高位の世界へ意識を移し替え転生させる」という特殊な技法も「ポア」と呼ばれることがあり、これが「ポアなる言葉の下に殺戮を正当化する」と検察側が主張する根拠となっています。

麻原は転輪王経やヨハネの黙示録、ノストラダムス・酒井勝軍・出口王仁三郎らの予言、占星術(大宇宙占星学)などをミックスし、第三次世界大戦・ハルマゲドンが迫っていると盛んに主張しました。現代の人類は悪業を積んでいてこのままでは三悪趣に転生してしまうので、ハルマゲドンを引き起こすことも救済であると問いていました。

※三悪趣とは仏教において、悪行を重ねた人間が死後に「趣く」といわれる3つの下層世界(地獄・餓鬼・畜生の3つ)を指します。

麻原によるとハルマゲドンの原因は、フリーメイソン物質主義派とユダヤ勢力が物質崇拝やオウム迫害を広めてカルマが溜まっていることと、キリストと人類の進化を求めるフリーメーソン精神主義派及び米・中・露のバックにいるものたちの計画であり、大戦は中東の石油危機をきっかけとして1997年に始まり1999年8月1日ごろ激化する。この他、ナチス残党の第四帝国も参戦する。日本は不況のためファシズムに傾倒し東南アジアに侵攻、さらにアメリカと対立しNBC兵器やプラズマ兵器、電磁パルス攻撃などで蹂躙され殆どが死ぬが、「神仙民族」であるオウムが生き残り、2000年に日本から「6人の最終解脱者」が登場、オウムは地球を救い、旧人類を淘汰して超人による世界をつくるという、アニメ・漫画的ともいえるストーリーでした。

オウム真理教が殺人を正当化する教義にヴァジラヤーナ(金剛乗)の「五仏の法則」と呼ばれるものがあります。

ラトナサンバヴァ の法則 - 財は善の為に使用されるなら盗んでも良い
アクショーブヤ の法則 - 輪廻に最適なタイミングであれば殺しても良い
アミターバ の法則 - 恋愛感情によって真理の実践を妨害している異性は奪っても良い
アモーガシッディ の法則 - 結果のためには手段を選ばない
ヴァイローチャナ の法則 - 時期尚早として麻原が明かさなかったため詳細不明

オウム真理教は、宗教活動のかたわら、多彩な事業を行っていました。業種は、コンピューター事業、建設、不動産、出版、印刷、食品販売、飲食業、家庭教師派遣、土木作業員などの人材派遣など多岐におよび、さながら総合商社の観を呈していました。数多くの法人を設立し、ワークと称して信者をほぼ無償で働かせていたため、利益率は高く、特に中心となっていたのはパソコンショップ「マハーポーシャ」の売り上げで、公安調査庁によると年間70億円以上の売り上げ(1999年当時)があり、純利益は20億円に迫る勢いであった。出家信者200人がそこで働いていた。95年11月からは「トライサル」「グレイスフル」「PCバンク→PC REVO」「ソルブレインズ」「ネットバンク」と名称を変えコンピューター事業を継続しました。様々な業種に進出し集まった社員を教団に勧誘したり、オウム系企業グループ「太陽寂静同盟」を結成するという構想もありました。

次のページでは宗教団体によくある「霊感商法や自己啓発セミナーの被害ついて」調べてみます。

次元の彼方教・資料編


霊感商法とは、霊感があるかのように振舞って、先祖の因縁や霊の祟り、悪いカルマがあるなどの話を用いて、法外な値段で商品を売ったり、不当に高額な金銭などを取る商法です。その中でも、祈祷料、除霊料、供養料などの名目で法外なお金を払わせるが、商品の販売はしないものを特に霊視商法といいます。

人の不幸を巧妙に聞き出し、霊能者を装った売り手が、その不幸を先祖のたたりなどの因縁話で説明する。そして「この商品を買えば祖先のたたりは消滅する。」と効能を訴えたり、「このままだともっと悪いことが起きる」などと不安を煽り、相手の弱みに漬け込んで、法外な値段で商品を売りつけます。扱われる商品としては、主に壺や多宝塔の美術品を初め、印鑑、数珠(念珠)、表札、水晶などがあります。

被害額上位の事件には
世界基督教統一神霊協会 被害者数 - 3.2万人 被害額 - 1117億円
法の華三法行 被害者数 - 2.2万人 被害額 - 950億円
神世界 被害者数 - 数千人 被害額 - 250億円
などが挙げられます。

霊視商法で荒稼ぎした明覚寺(本覚寺)グループの手口は、新聞のチラシや信者が「護符」と称して配るチラシなどで格安または無料相談などで人を集め、霊視鑑定をした後「水子の霊が憑いている」「このままでは不幸になる。」と言います。チラシには「相談料(お布施)3000円」などと書かれてあります。最初は「入信教師」と呼ばれる僧侶が「鬼業即知法」と呼ばれる、姓名判断による相談者の因縁の鑑定を行い、供養料を要求し、3日間の「浄霊修法会」に参加させるように説得します。次に「導師」と呼ばれる人物が相談者に書かせた家系図をもとに因縁の話を聞かせ、紙に書いたインクの文字の滲み具合で供養が必要な霊を特定するという「流水灌頂」を行い、100万円単位の供養料を要求します。 その後も寺に通わせて住職が個人面接を行い、更なる霊の供養のための供養料を要求します。供養料の多額さに躊躇する相談者に対しては執拗に長時間説得され、借金をしてでも払うように要求されたといいます。供養料以外にも霊視商法のチラシを「護符」だとして買わされ、「護符修行」だとして戸別配布することに動員された者もいるといいます。

また、自己啓発セミナー(コミュニティービジネス)でも多額のセミナー費、教材費を購入させられるという被害が多発しています。
近年の若者はLINEやSNSでゆるい繋がりの同士(信者)を求める傾向にあります。
従来の宗教だと教祖の言うことは絶対ですが、その考え方はもう古く、コミュニティーは同じ仲間、もしくはリーダーという位置づけです。
あなたも私も同じライン、同じ仲間であるというのが同士ビジネスです。

コミュニティービジネスでの布教活動はステマ(ステルスマーケティング)と言われます。
活動内容はユーザーの商品に対する印象を上げることが主な目的で、中立的な立場での批評を装ったり、販売する商品と直接の利害関係がないファンの感想を装ったりして行われます。商品の特長の紹介や、評価システム上の評価をつり上げることにより、多くのユーザーの目に触れさせます。

自己啓発セミナーでお金を出させる手口には、チラシやネット広告で「自分を信じれば願いが叶う」「あなたのマインドを改善し、素晴らしい未来に導く」などと謳い、問い合わせのあった人達に、主催する自己啓発セミナーへの参加を勧めます。参加したセミナーが終わった後にマンツーマンコーチングを勧め、ここで教材の購入を強く勧めます。
被害にあった人達はマンツーマンコーチングを受けた時点で洗脳された状態なので教材を購入してします。教材を購入した後はセミナーの主催者とは連絡が取れなくなります。

宗教やコミュニティーでお金を集めるなとは言いませんが、金額の問題だと思います。千円〜二千円の会費なら組織の運営上必要だと思いますが、何十万〜何百万円の商品や教材を買わせるなど論外です。
次のページでは、以上のことを参考にして「次元の彼方教」の教義について考えて行きます。

次元の彼方教・資料編


あまり難しく考えずに、まずはやってはいけない事柄を上げていきましょう
1、教祖を作ってはならない。
2、言葉や暴力で他者を傷つけてはならない。
3、営利を目的とした活動をしてはならない。
4、無理矢理に会員を勧誘してはならない。
5、集団(2名以上の)自殺をしてはならない。



後は皆さんのご協力をお願いします。 m(__)m

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