このページでは、今までに読んだ面白い本や怖かった本のあらすじや感想を掲載していきたいと思います

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読書について

読書量が多いので、経済的な問題で古書を漁っています(笑)
ジャンルは推理小説、ホーラー、ファンタジーが好きです。
基本的にノンフィクションは読まないです。
好きな作家は、恩田陸、真保裕一、ダン.ブラウン、辻村深月、奈須きのこ、西尾維新、パトリシア.コーンウェル、本多孝好、松岡圭祐、三津田信三、宮部みゆき、森博嗣、三上延などです。
好きなシリーズ物は、パトリシア.コーンウェルの検視官シリーズ、松岡圭祐の千里眼シリーズ、森博嗣のS&Mシリーズ、Vシリーズ、四季シリーズ、Gシリーズなどです。
私はアニメでも同じですが、登場人物のキャラにハマるタイプなのでハードボイルド一筋や知性派一筋のキャラは苦手です。 人物描写が少なかったり、情景描写が下手な作家の作品は途中で読むのを止めてしまいます (-_-メ)
このページでは、今までに読んだ面白い本や怖かった本のあらすじや感想を掲載していきたいと思います。(最近、読んだ本や感想はこちらに掲載しています)

※ページ数が多いのでお好きな著作者や書籍名で検索してみて下さい。
※各紹介欄には書籍情報へのリンクを設置しています。

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最近読んだ本です

ネクロポリス

ネクロポリス (著作者 恩田陸)

この物語はV.ファーという島にある聖地アナザー・ヒルで起こった殺人事件の犯人捜しに巻き込まれるジュンイチロウ・イトウ(主人公)の奇妙な体験が描かれています。「アナザー・ヒルがいつごろから頭に浮かび始めたのかは覚えていない。しかし、スケッチブックに描いた絵は残っている。周りを運河が取り囲み、大きな鳥居があり、薄明の湿地が広がる地平線が見え、ゆるやかな螺旋状になった、古い丘の絵。」「また、マザー・グースやアガサ・クリスティーやケイト・ブッシュで育った私は、イギリスと日本を折衷して、何かヘンな世界が作れないかとかねてより妄想していた。そして、ある日ふと、入山許可証を手にした、期待と不安でいっぱいのジュンが頭の中に登場した時から、「ネクロポリス」は幕を開けたのである。」(筆者あとがきから) アナザー・ヒルで毎年、一月間行われるヒガン(彼岸)では亡くなった人の霊に会える。彼岸に参加するにはV.ファーに血縁者がいる、政府が発行する入山許可証を持っていることが条件になります。ジュンが参加した年はV.ファーでは大事件が起こっていて犯人を知りたい人達でヒガンは大変混雑しています。「なにしろ、被害者は五人。切り裂きジャックが殺したのと同じ人数よ。喉を鋭利な刃物で裂かれているのも同様。ただ、この「血塗れジャック」がなぜ「切り裂き」ではなく「血塗れ」かというと、被害者の死因は皆、絞殺だからなの。死後まもなく、まだ身体が暖かいうちに喉を切り裂いて被害者の身体に血がかぶるよう工夫している」 ジュンが親戚のリンネ、マリコ、ハナとシノダ教授、アルバイトのジミーと共に船に乗ってアナザー・ヒルの境界線に来た時、全身真っ赤な男が鳥居に吊るされていたのです。「問題はあの場所です。実は、官憲の対象外となる区域の境界線が、あの大鳥居なんです。あの死体がどっち側で吊られたかによって、警察が介入するかどうかが決まります」そこに登場してくるのがラインマンです。これから後、重要な役割を果たします。私の印象ではインディアンに近いかと思います。それからも事件が続き、聖地にいる173人全員に殺人容疑が降りかかります。嘘が許されない古代の儀式があったり、死んだはずのジミーの兄が現れたりと息もつかせず次々と事件が起こっていきます。読み終えた後、アナザー・ヒルの世界に自分が入り込んでいるのを実感すると思いますよ(*^^)

おすすめ

最近読んだ本です

六番目の小夜子

六番目の小夜子 (著作者 恩田陸)

この物語は学園物で、生徒の恋愛や友情を描きつつ、地方の高校に伝わるあるゲームが次々と恐怖を引き起こしていく様を見事に書き上げています。「次のサヨコは、前回のサヨコがいる代の卒業式当日に引き継がれる。在校生が卒業生に花束を渡す時に、あるメッセージが次のサヨコとなるべき者に手渡されるという。それを受けとったサヨコはサヨコになることを承知したという証拠に、四月の卒業式の朝、自分の教室に赤い花を活けなければならない。赤い花が活けられた瞬間から、その年のゲームはスタートするのだ。」 ヒロインは、神戸から転校して来た美人で謎めいた津村沙世子です。冒頭で彼女が卒業式の朝に赤いバラを持って高校に現れるシーンが有ります。そこで沙世子と今年のサヨコが遭遇してしまいます。この高校の学園祭実行委員会にはその年のサヨコが書いたシナリオで舞台を上映するという裏マニュアルが存在していて、その謎を解き明かそうとする男子学生が主人公の関根秋です。秋は謎めいた沙世子に疑いをもっています。このゲームが始まる十数年前に転校生のサヨコが文化祭の芝居に立候補したのですが、交通事故で死亡して出演出来なかったというエピソードがあって、話は段々とホラーも絡んでいきます。後半に何故、津村沙世子が転校して来たのか ? 何故、花瓶が保管してあるロッカーのカギを持っていたのかが明かされますが、これはネタバレしない方がいいでしょう(笑)

おすすめ

最近読んだ本です

ユージニア

ユージニア (著作者 恩田陸)

読んでいて背筋が寒くなるような小説でした。
十数年前に帝銀事件のような大量毒殺事件が起こります。 被害に遭った名家の青澤家でただ一人生き残った子供が緋紗子です。(盲目でとても綺麗な子、頭もいいし、性格も穏やかだが自家中毒症を患っています) 物語は緋紗子の幼馴染、雑賀満喜子が大学四年の時にこの毒殺事件の関係者に聞き取り調査をして執筆した「忘れられた祝祭」についてのインタビューから始まります。 「真犯人 ? いいえ、そういうことではなく。いや、そうなのかな。分からないわ。要するに、単純な話だったのよ。十人の人間が一つの家にいて、九人が殺されたら、犯人は誰 ? 推理小説じゃないわ、簡単よ、当然犯人は残りの一人でしょ。そういうことよ。」 しかし、当時から執拗に緋紗子を追い続けた刑事も事件の真実を立証することができませんでした。 「ねえ、あなたも最初に会った時に、犯人って分かるの ? 彼は、目の前の少女を見つめていた。彼は、彼女が、あの部屋の動いていない籐椅子に座っていたことを確信した。そして、彼は胸の中で妻に返事をしていた。そう。分かる。こんな体験は初めてだが、今俺は、最初に見た瞬間にあの事件の犯人が分かった。」 そして現場には奇妙な手紙が残されています。 「ユージニア、私のユージニア。私はあなたと巡り合うために、ずっと一人で旅を続けてきた。・・・・・」
ユージニアとは何なのか ?
この物語で一番不気味なことは、幼い緋紗子が何故、家族や親戚を毒殺したのかという動機の部分と死んでしまった容疑者との関係を抽象的、幻想的に表現しているところだと思います。様々な事件関係者の証言が出てきますが、何が真実なのか読み終えた後にも疑問が残ります。

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最近読んだ本です

ステップファーザー・ステップ

ステップファーザー・ステップ
(著作者 宮部みゆき)

プロの泥棒が屋根から盗みに入ろうとすると、雷が落ちて隣の家に落ちてしまいます。気が付くと瓜二つの顔をした中学生の兄弟(直、哲)が自分を看病していました。同じTシャツを着ていますが胸にはTとSの刺繍が縫い付けて有ります。「僕たち、お金がないんだ」「この家のローンもあるし」「生活費も」「やっぱり稼ぎ手がいないから」「預金が底をついてきちゃった」「それで提案なんだけど」「あなたはプロの泥棒でしょう?」「装備がすごかったもんね」「素人って感じじゃない」「すごく稼げるでしょ ?」「僕ら二人ぐらい面倒みられない ?」 と盗みに入ったことを黙っている代わりにお父さん役を引き受けることを強要されます。完治した泥棒が双子の旅行先にお金を持って行ったり、授業参観に行かされたりと散々振り回されます。次第に泥棒が双子に感情移入していく様や双子のユーモラスな会話にいつの間にか引き込まれてしまうのが宮部ワールドのすごいところですね (^^♪ 最後の、双子が誘拐されて泥棒が救い出しにいく下りは、間の抜けた誘拐犯と泥棒の仲間達の愉快なやり取りが面白いですよ (*^^)v

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最近読んだ本です

厭魅の如き憑くもの

厭魅の如き憑くもの (著作者 三津田信三)

「さ・・・・・ぎ・・・・・り・・・・・」
後ろから呼ばれた。全身に鳥肌が立って、その場に立ち竦む。間違いなく何もいなかった後ろから、自分の名を呼ぶ声が聞こえた。
「ざっざっざっ、ざっざっざっ・・・・・」 また足音がはじまった。と認めたのも束の間、 「ざざざっ、ざざざっ、ざざざっ・・・・・」すぐに早足となり、見る見る私へと近づいて来た。追ってくる物凄い気配が、背中一面に感じられる。最早それを幻聴として片付けることなど無理だった。 という感じで怖〜い小説です(笑) この作品は三津田信三の「刀城言耶」シリーズ第1長編です。主人公の刀城言耶は怪奇幻想作家で怪奇譚蒐集の為に恐ろしい場所を訪ね歩いているのですが、訪ねた先々で殺人事件が起こります。今回の舞台は神々櫛(かがぐし)村です。この村には谺呀治(かがち)家と神櫛(かみぐし)家、2つの旧家があって谺呀治家には憑き物落としを行う巫女がいるのですが、次の巫女になる紗霧を中心に事件が起こっていきます。とにかくホラー色の多い小説なので苦手な方は読まない方がいいです。最後はお決まりの主人公による謎解きが始まりますが、なかなか真実に辿り着かない刀城言耶の迷走ぶりに笑いがこみ上げてきます。

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最近読んだ本です

黒猫の三角

黒猫の三角
(森博嗣のVシリーズ)

瀬在丸紅子が主人公になるVシリーズ第一弾です。1年に一度決まったルールの元で起こる殺人。今年のターゲットなのか、6月6日、44歳になる小田原静子に脅迫めいた手紙が届いた。探偵・保呂草は依頼を受け「阿漕荘」に住む面々と桜鳴六画邸を監視するが、衆人環視の密室で静子は殺されてしまう。 没落した瀬在丸家の令嬢瀬在丸紅子が事件を解決出来るのか?

η(イータ)なのに夢のよう

η(イータ)なのに夢のよう
(森博嗣のGシリーズ)

地上12メートルの松の枝に首吊り死体が発見される。次々と起こる不可思議な場所での自殺。現場には「ηなのに夢のよう」と書かれたメッセージが残されていた。その事件の最中、ヒロインの西之園萌絵は、両親を失った10年まえの飛行機事故の原因を知らされる。両親を殺された萌絵を実験動物のように観察する為だったのか? 一連の事件(ギリシャ文字が関係してる)と天才・真賀田四季との関連は証明されるのか?

人形式モナリザ

人形式モナリザ
(森博嗣のVシリーズ)

蓼科に建つ私設博物館「人形の館」に常設されたステージで衆人環視の中、「乙女文楽」の演者が謎の死を遂げた。二年前に不可解な死に方をした悪魔崇拝の男。その未亡人が「神の白い手」が夫を殺したと語る。近くのペンションにアルバイトに来ていた小鳥遊と遊びに来ていた阿漕荘の面々が、またまた事件に巻き込まれる。サイドストーリーではある有名作家が愛人に残した1000体の人形、有名作家がモナリザと名付けた人形はどれなのか?

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