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人気の検索>脱走していた平尾受刑者の身柄を確保 広島
【トレンドニュース】
2018年04月30日
愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者の平尾龍磨容疑者(27)が脱走した事件で、広島県警は30日、JR広島駅(広島市)近くの路上で、逃走の疑いで平尾容疑者を逮捕した。潜伏先とみられていた広島県尾道市の向島から海を渡り、70キロ先の広島市へ逃走していた。また、逮捕直前に利用した同市内のインターネットカフェでの様子がスポニチ本紙の取材で明らかになった。脱走から23日目。向島に潜んでいると思われていた平尾容疑者は70キロも離れた広島市内にいた。「似た人がいる」。30日午前11時半ごろ、広島駅前にあるインターネットカフェの店員から通報を受けた警察官が覆面パトカーで付近を捜索。気付いた平尾容疑者が走りだす。約30メートル猛ダッシュして、荒神町小学校の塀を乗り越えようとしたところを警察官が引きずり下ろし、地面に組み伏せた。「こら待て」「わっぱ(手錠)かけろ!」。取り押さえられた平尾容疑者は観念したのかおとなしくなった。「平尾か」。問い詰められた平尾容疑者は「平尾だ、もう逃げん」と言い返した。その後、指紋でも本人と確認。「根性焼きの痕も一致した」(捜査関係者)という。現場はプロ野球広島の本拠地マツダスタジアムから約400メートルしか離れていない路上。広島—阪神戦の開始まで2時間を切ったタイミングでの白昼の大捕物。行き交う赤いユニホーム姿の広島ファンにも衝撃が走った。平尾容疑者は愛媛県警が逃走と窃盗容疑で指名手配しており、身柄が広島県警から今治署へ移送された。警察署で出された弁当は完食したという。公開された写真より頬がほっそりしており、髪は短く刈り込まれ、無精ひげも生やしていた。脱走時の服装とは違い、黒の長袖シャツにパーカを着用。スパッツに短パンを重ね着して靴下にサンダルを履いていた。逮捕容疑は8日午後6時10分ごろ、大井造船作業場から逃走するなどした疑い。一体どうやって向島から広島市に移動したのか。平尾容疑者は「海を泳いで本州へ渡った。その後、電車で移動した」と供述。向島は対岸まで最も近くて約200メートルで泳げるようにも見えるが、潮の流れが速く水温も低いため、地元住民の間では「(島と本州を結ぶ)尾道大橋から飛び降り自殺した遺体が流れ着くほど。泳ぐなんて考えられない」と言われる場所だ。ただ1日に数回、潮の流れが緩やかになる時間帯があり、24日夜以降に泳いで本州側へ渡ったとみられる。両県警によると、逮捕時には財布と現金2万円あまりを持っていた。脱走の動機について「刑務所での人間関係が嫌になった」と話している。愛媛県警は脱走の動機や長期にわたる潜伏の状況を調べる。
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