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強制性交の容疑者が留置場から逃走 大阪

2018年08月13日
大阪府警は13日、富田林署で留置中だった住居不定、無職の樋田淳也容疑者(30)が逃走したと発表した。弁護士との接見のために面会室に入った後に行方がわからなくなったといい、加重逃走容疑で捜査している。樋田容疑者は強制性交や窃盗の疑いで逮捕されており、6月15日から同署で留置されていた。富田林署によると、樋田容疑者は12日午後7時半ごろ、弁護士との接見のため2階の面会室に入室。しかし午後9時45分ごろになっても樋田容疑者が出てこないため署員が中に入ったところ誰もおらず、接見する人物を隔てるアクリル板がずらされていた。このすき間から逃げたとみられる。通常、接見の際には面会室まで署員が付き添い、入室すると外から鍵がかけられる。通常接見する人は署の受付には立ち寄るが、退出の際に特に手続きはなく、この日の接見がいつ終わったかは不明という。樋田容疑者は身長163センチの中肉。黒い長髪、左腕に手術痕があり、左ふくらはぎには動物の入れ墨がある。黒色長袖ジャージー姿で、中に黒色長袖シャツ、灰色のスウェットズボンをはいていたという。

2018年09月29日
大阪府警富田林署から逃走した樋田淳也容疑者(30)が同署から約350キロ離れた山口県周南市で48日ぶりに逮捕された。「やっとこの日が来た」「まさか山口県にいたとは」。容疑者確保を「最大の懸案」(府警幹部)として約3000人態勢で行方を追ってきた府警幹部らは一様に驚き、捜査への対応や情報収集に追われた。「何するんか。離せ」。29日午後6時ごろ、周南市の道の駅「ソレーネ周南」の店先で、樋田容疑者が怒鳴り声を上げた。万引きが見つかり、警備員の女性に身柄を取り押さえられた瞬間だった。大阪府警や山口県警などによると、坊主頭にしていた樋田容疑者は黒い帽子をかぶり、上が青、下が黒のウインドブレーカーを着用。変装するかのように、サングラスをかけていた。食品売り場をうろついた樋田容疑者は、餅やロースカツ、菓子パン、缶コーヒーなどを万引き。服の中に隠す様子を警備員が確認した。そのまま店外に出て自転車に乗ろうとした樋田容疑者に、「会計がまだですよ」と声を掛けると、「財布を取りに行っただけ」と取り合わず、別の従業員らともみ合いになったという。自転車は大阪府羽曳野市で盗まれたもので、白色のスポーツタイプの荷台には大量の荷物が積み込まれていた。樋田容疑者は店の事務所に連れられた後も、「トイレに行く」などと話して逃げようとしたが、従業員数人で阻止した。所持金はわずか280円。樋田容疑者は日焼けし、目は充血していたという。ソレーネ周南は国道2号沿いの田園地帯にあり、農産物や水産物の販売所やコンビニもある。近くに山陽自動車道の徳山西インターチェンジがあり、観光客に人気の施設。樋田容疑者の逮捕の報を受け、現場には報道陣が続々と駆け付けた。付近のガソリンスタンドの男性店員によると、数台のパトカーが猛スピードで集まった。近くに住む男性(90)もパトカーのサイレンの音を聞いた。「事故か何かと思っていた」と驚いた様子だった。別の主婦(70)は「テレビで逮捕されたことを知り、ぞっとした。まさかこんなところまで逃げてきていたとは」と話した。

(出典 朝日新聞 毎日新聞)
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