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2022年10月13日
高校教諭のパソコンが修理を名目に遠隔操作を行われていた。熊本県教育委員会は、県立高校の生徒について氏名や生年月日などの個人情報が漏えいした恐れがあると発表した。情報漏洩の恐れがあるのは、県南の県立高校に通う生徒２３人分の氏名や生年月日などの個人情報。県教委によると１０月５日、この高校の４０代の男性教諭が自宅で私用のパソコンを使いテスト問題の作成作業をしていたところ、画面に「パソコンがウイルスに感染した」という警告と問い合わせ先の電話番号が表示された。教諭がこの番号に連絡すると、電話に出た人物が「修理」名目でパソコンを遠隔操作することに。作業中、教諭はコンビニエンスストアに向かい修理費として３万５０００円を振り込んだという。県教委では私用のパソコンやＵＳＢを使って業務を行うことを原則禁止しているが、教諭のパソコンには顧問を務める部活動の生徒の情報が載った一覧表や授業で使う業務データなど１３件が保存されていた。これまでに被害の報告は確認されていない。県教委の白石伸一教育長は「個人情報の適切な取り扱いについてより一層指導の徹底を図る」とコメントしている。県警によると今回の事案は「サポート詐欺」と呼ばれる詐欺の典型的な手口とみられる。県内では相談件数が増加傾向だ。男性教諭のパソコンにウイルスが侵入した形跡はなく警察に被害届を提出したという。