12歳少女が首吊り自殺をFacebookで生配信
【Suicide News】
2017年1月9日
近年、若者が自らの命を絶つ瞬間をスマートフォンなどで録画しリアルタイムでSNS上に配信するという事件が度々起きている。このほどまたしても同様の痛ましいニュースが米ジョージア州から飛びこんできた。ジョージア州ポーク郡の保安官事務所が発表したところによれば、12月30日夕方、木の枝から下げられたロープで首を吊って自殺する様子をライブ配信したのは、アトランタの北西に位置するシダータウンに住むケイトリン・ニコール・デイヴィスさんという12歳の女子中学生。ショックを受けた人々からの911番通報が舞い込み、保安官が現場を探し当てるもケイトリンさんはすでに心肺停止の状態で、搬送先の病院で死亡が確認された。ライブ配信アプリ「Live.me」を利用し、Facebookで配信されたその動画は約42分。ロープに頭をくぐらせたケイトリンさんは、乗っていたバケツを蹴る前に家族などへの別れと謝罪の言葉を述べている。髪をきちんとまとめて化粧を施し、あくまでも冷静であるケイトリンさんの姿には、たった12歳で人生を悲観して死を急いだのはなぜか? と疑問が残るばかりである。その動画はすでにインターネットから削除されものの、実はケイトリンさんは“Broken Doll(壊れた人形)”のタイトルで先月21日から日記を綴るようになり、オンラインで配信していたことを『thedailyhaze.com』が伝えている。この少女は死をも覚悟の上で、日記を通じて自身の身に起きている悲劇を訴えていた可能性が高いようだ。先月23日の日記では「ベッドを持っていない。部屋は寒く、水漏れしたパイプのせいで床は湿っぽい。そこに古くてさびたマットレスを敷いて寝ている」とケイトリンさんは吐露している。彼女が置かれていた貧しい生活環境が、生きる上での基本的な喜びや将来への自信、希望を奪ったのだろうか。そして27日には、ステップファーザーによる各種の虐待について触れている。継父は「お前なんて価値のない売春婦みたいなもの」といってケイトリンさんをなじり、精神的に虐待。びょうの付いたベルトで叩くなどの身体的虐待のほか、性的イタズラの事実も明らかにされた。「おそらく兄弟に対しても同様のことをしている」と被害を訴えており、これには地域の児童保護サービスが動き出すものとみられている。また日記からは、彼女がネット上のホラー的都市伝説を集めた『Creepypasta』に没頭しており、特に『Ben Drowned』に夢中であったことがわかる。ベンという名の少年が溺死し、その時やっていた『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』というゲームのデータが呪われバグってしまったというもので、そのホラー的な検証動画にも大勢のファンが生まれた。正体不明の“ベンさん”に強く憧れてしまったケイトリンさんは精神の不安定をきたし、薬物を過剰摂取することもあったようだ。“コックリさん”を真に受けるように、いわゆる怪談の世界に溺れ込む少年少女は多く、時には大人の予想をはるかに超えた行動をとることがある。2014年にはウィスコンシン州で2名の少女が友人を森に誘い出し、全身を19回も刺して殺すという事件が起きたが、「『Creepypasta』に出てくる“スレンダーマン”さんが喜ぶと思い、殺した」という少女たちの供述は大人たちをひどく震撼させた。
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