自殺ニュース＞去年１年間に自殺した人は７年続けて減少したが、子どもの自殺は３００人前後です。そんな中、ある漫画に共感が広がっています

【Suicide News】

2017年3月23日
去年１年間に自殺した人はおよそ２万２０００人と７年続けて減少しましたが、子どもの自殺は３００人前後と高止まりしたままです。そんな中、ある漫画に共感が広がっています。２３日に厚労省が発表した去年１年間の自殺者数。前の年から２０００人余り減り、２万１８９７人と、２２年ぶりの低い水準でした。全体の数は７年続けて減少しましたが、実は、小学生から高校生に限ると、この間、自殺の数は３００人前後で大きく変わっていません。こうした中、「少年ジャンプ」に人気漫画「Ｍｒ．ＦＵＬＬＳＷＩＮＧ（ミスターフルスイング）」を連載していた鈴木信也さん（４１）が、先月、ある短編をブログで公開しました。タイトルは「娘へ 将来『死にたい』とか思った時はこれを読め」。「よぉ、娘よ。ピチピチギャルになっとるか・・・？こいつを読んでるという事は悩みがあるんだな」鈴木さんは、５歳の一人娘が「幼稚園に行きたくない」と大泣きしているのを見て、将来、人生で迷ったら読んでほしいと思い、描いたと言います。「私達は完全密室の軽くガス漏れしている部屋で暮らしている」「このガスの発生源は『イジメ』とか『挫折』・・・つまり悩みそのものだ」「放置しておくと部屋中に充満し、いずれ本当に死んでしまう」「だから皆、部屋を換気して空気をクリーンにして生きている」人の悩みはなくならない、だから延々と漏れ続けるガスと同じ。そして、こう訴えかけます。「今、お前がイジメで苦しんでるとしよう」「唯々『人運（ひとうん）が悪かった・・・！』それだけだ・・・！だから自分を責めなくてもいいんだ」「自殺レベルの困難に遭遇したら、もう戦ったりしなくていい。ただひたすら『逃げろ！！』」鈴木さんは、この漫画を通して「心の保険」を持たせてあげたかったと言います。「『本当につらくてどうしようもなくなったら逃げるという選択肢があって良い！』という心の保険をもたせてあげたいと思ったんです。この先の生き方は心が回復した後に考えても遅くないのではないでしょうか？」（作者 鈴木信也さんより）「悩みを抱えている誰かの目にも留まれば、心を軽くする助けになるかもしれない」と言う鈴木さん。ブログへのアクセスは急増していて、コメント欄には「救われました」「心の換気をしながら乗り越えていきたいです」といった書き込みが相次いでいます。