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自殺ニュース>山形・酒田一中転落死亡事故は女子生徒の自殺
【Suicide News】
2021年09月20日
ことし2月、酒田市立第一中学校で発生した女子生徒の転落死亡事故。学校側は初めて保護者説明会を開き、転落は生徒の自殺だったこと、そして「いじめ」を受けていた事実を明らかにした。学校側は、いじめと自殺との因果関係を再調査するとしている。今月17日の夜、酒田市立第一中学校の体育館におよそ300人の保護者たちが集まった。学校で起きた女子生徒の転落事故をめぐる初めての保護者説明会が開かれたのだ。この問題は、ことし2月12日の朝、酒田一中で女子生徒が校舎4階から転落し死亡したもの。説明会に出席した複数の保護者などによると、説明会で学校側は転落事故について、警察から生徒の自殺だったと報告があったと明らかにした。またこの女子生徒が、去年9月末から10月中旬までの間、下駄箱に「死ね」「きもい」などと書かれた紙を3、4回入れられたと報告した。去年11月、女子生徒は全校を対象にした書面による教育相談で、いじめを受けたことを書き込み、担任の聞き取りに対して、直接、相談していた。そして、校長まで報告され、いじめがあったことが学校内で共有された。しかし、このいじめについて生徒の保護者には伝えられていなかった。女子生徒に学校側は、その後、もう一度あったら相談してほしい、その時に保護者にも連絡しようと指導していた。学校側は全校生徒へのアンケートや個別の聞き取りで報告書をまとめ、市の教育委員会に提出していた。そして、市教委は、遺族の当時の意向も踏まえ、調査結果を公表しないと決め、保護者説明会は開かれなかった。また、学校側は、今回の説明会で「女子生徒が受けたいじめが自殺の直接の原因ではない」としている。自殺からおよそ7か月ー。学校側は、真相を明らかにしたいという遺族の要望と、SNS上での様々な情報で生徒の不安が広がっているとして説明会を開き、改めて調査を行うと表明した。説明会で学校側の対応に、保護者たちからは、非難の声が相次いだという。参加した保護者「救える命だったんだなというのが率直な感想。下駄箱にいたずらを繰り返されていた時に、先生が認知した段階で彼女を守ってあげる行動をとっていれば、こんなことにはならなかったんじゃないか」「学校側には不信感しかなかった。何かあれば対応するという話をしていたが、何か起きる前に対応できるような体制をとって下さいと要望してきた」学校側は今月中に、学校のすべての生徒と保護者にいじめに関するアンケートを行い、自殺との因果関係などを詳しく調べるとしている。
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